2005年10月08日

ススキは秋の七草のひとつ=秋の風情

(昨日の続き)

秋の七草は「秋の野に咲く草花」の代表選手。(奈良時代)。
※秋の七草は、お月さんとお団子とセットでめでるもの?

春の七草は正月七日に摘み取って七草粥に炊き込む若菜のこと。(平安時代〜)
※春の七草は、日本人の知恵が生んだ薬膳料理。(それぞれの薬効成分やビタミン類など体にとても良い健康食品)

「秋の七草」についての薀蓄。

秋の七草は、
「万葉集」第8巻に見る、山上憶良詠草花2首の歌に基づくもので、今から千二百何十年か前の奈良時代に秋の野の草を詠んだものとされる。

2首とは
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七くさの花」

萩が花尾花葛花撫子の花女郎花また藤袴朝顔の花」

「ハギ」「オバナ(=ススキ)」「クズ」「ナデシコ」「オミナエシ」「フジバカマ」「アサガオ(=キキョウ)」とされる。

@ハギ(萩)
単にハギというときにはヤマハギを指す。
その外にミヤギノハギがあり、この種がいわゆるハギの代表的なもの。

Aススキ(芒)
穂の出たものを尾花という。
獣の尾に似るので尾花と呼ぶという。

Bクズ(葛)
クズは「かつら=鬘=かずら=蔓=葛」の意で、蔓類の総称名から来たもの。
ここでいう、クズは山野に自生している藤本(蔓植物=つるしょくぶつ)。
秋の頃、赤紫の蝶の形をした花を咲かせる。根から葛粉をつくる。

Cナデシコ(撫子)
これは今日のカワラナデシコで、山野に自生し、秋に美しく開花する。

Dオミアエシ(女郎花)
秋の山野に普通のオミナエシ科の植物。

Eフジバカマ(藤袴)
山野、とくに河畔などに自生している。
藤は藤色の意味で、袴は「帯びる」からきたものという。
絶滅危惧種らしい。

Fアサガオ(=キキョウ)
学者の間で諸説があるらしいが、今ではほぼ間違いないとされる根拠を書いてあるので紹介しておこう。

ヒルガオ科のアサガオではない根拠

@今日のアサガオは「万葉集」の詠まれた後に、同じ奈良時代に支那から渡来した。

A同じ「万葉集」中にある、「朝顔は朝露負いて咲くといえど 夕かげにこそ咲きまさりけれ」の歌に基づき、夕方の方が美しいということに依り、

今日の朝顔でないことが証明されている。

キキョウである根拠

「新撰字鏡」の桔梗(キキョウ)の項に「阿佐加保」の振仮名がつき、
「岡土々支」の異名があり、「岡」は小山の意、
「土々支」はツリガネニンジンの方言で、
「桔梗」とは「岡にあるととき」の意であることがわかる。

以上から「朝顔」を「キキョウ」と断定して差し支えないとされているという。

ちょっと硬めな解説。(写真はたくさんインターネットで出ているのでそちらで。)
posted by td-eco at 04:03| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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尾花
Excerpt: 尾花枯れむに未だ 秋更け行く理 うつろ添へる繪死ねぬ 思ひ指す瀬の余餘韻 寺屋穗充ち をはなかれむにいまたあきふけゆくことわりうつろ そへるゑしねぬおもひさすせのよゐんてらやほみち
Weblog: いろは 伊呂波 IROHA
Tracked: 2005-10-11 18:16


Excerpt: 数種あるが、いずれも比較的よく似た外見である。背の低い落葉低木ではあるが、木本とは言い難い面もある。茎は木質化して固くなるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、根本から新しい芽が毎年出る。直立せず..
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